産業医と直接連絡が取れない際の対応策は?多忙の医師とどうコミュニケーションを取るか?

産業医と直接連絡が取れない際の対応策は?多忙の医師とどうコミュニケーションを取るか?

こんにちは。産業医の角田拓実です。

今回は「紹介してもらった産業医と直接連絡することができず困っている。小回りが利かないけどどうしたらよい?」という悩みに回答をしていきます。

回答としては「まずは病院担当者・仲介担当者・産業医に困っていると宣言すること。対応が難しく業務が円滑に進まないなら契約の変更を検討する。」です。

産業医とはどんな仕事?法令、実務、活用方法に関して徹底解説。

産業医とすぐ連絡が取れないと困るときがある

まずは産業医と連絡がすぐに取れないと困る状況に関して説明を行います。

代表的なケースとしては休復職面談などに関わる相談で、早く回答が欲しい、対応に迷ってしまったというケースです。突然復職の診断書を持ってきたケースや休職に至るか至らないか迷ってしまうケースで担当者が対応に困った際に連絡をしたくなるケースが存在しています。

担当産業医と連絡が取れない理由は?

職場内での健康問題でトラブルが起こった際にも産業医と早めに連絡を取りたいケースもあるでしょう。

担当産業医とすぐに連絡が取りにくい理由はいくつか存在しています。

最も多い理由としては「医師として病院の業務をしているため院外対応ができない」というケースでしょう。

産業医も病院では外来・病棟業務・手術など多忙な日々を過ごしており、顧問医師と言えども応答が難しいことがあります。

そんな中、病院の担当者や仲介事業者は多忙な産業医と事業者の間を取り持ってくれる存在です。上記のようなケースでは上手に連絡を取ってくれることも多く有効に活用すると非常にメリットがあります。

一方で、間にワンクッション入ってしまうことでどうしても時間がかかってしまい担当者がやきもきしてしまうことも少なくありません。

産業医と直接やり取りをしたいと思っても契約形態によっては直接のやり取りが禁じられているケースもあります。

仲介担当者としても産業医と事業者が直接やり取りをしてしまうと「仲介事業者を介さずに契約を取り直してしまう恐れ」があるため、仲介事業者によって直接のやり取りを禁じている場合があるのです。

産業医のレスポンスが悪い際の対応法

様々なケースがありますが、産業医が忙しくレスポンスが悪いケースではそれぞれの担当窓口にしっかりと申し出ることが大切です。

「医師は忙しいから早めの対応をお願いしてはだめだろうか?」と考えてしまう担当者も多く聞きます。

しかしながら、医師の状況や意識として早めのレスポンスが欲しいということに気が付いていないケースも存在しています。

まずはきちんと相談を行うことが望ましいでしょう。対応が難しい場合く、困るケースが多い場合は産業医の変更を依頼することも視野に入ってくるでしょう。

担当窓口のレスポンスが悪い際の対処法

こちらに関しても産業医のレスポンスが悪い際と同様に、まずは早めのレスポンスが欲しい旨を相談しましょう。

担当者自体は「産業保健分野の専門家」では無いことも少なくないため、優先順位をつけることが難しいケースも存在しています。

相談ベースで対応を始めていただけるとよいと考えます。

それでも難しい場合は契約先の変更も検討

相談を続けても産業医との直接のやり取りや担当者の素早いレスポンスが得られないケースも少なくありません。

その際は産業医の変更や契約先の変更も視野に入れても良いかもしれません。産業医は本来従事している診療科によって対応できる時間は大きく違います。仲介事業者においても産業医との直接のやり取りを可能としている会社も少しずつ増えています。

その際は、契約前の状態で予め可能な相談範囲やレスポンスの速さなども相談しておくとよいでしょう。

まとめ

産業医との直接のやり取りに関しては契約内容により対応可能かどうかわかれるケースが多いです。

契約後に困ったなというケースも少なくありません。また、産業医自体のレスポンスが悪く病院担当者や仲介担当者とのコミュニケーションが不良になっている場合も存在しています。

まずはしっかりと困っている旨を相談していただくことが大切です。一方で、対応が難しくなった場合は産業医の変更や仲介先の変更も視野に入れていくケースもあります。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、産業医・担当者との良好なコミュニケーションに役立てていただければと思います。

産業医/健康経営エキスパートアドバイザー 角田拓実