健康強調月間とは? 働くための体づくり〜より一層の健康意識向上に向けて~

健康強調月間とは? 働くための体づくり〜より一層の健康意識向上に向けて~

こんにちは。管理栄養士の内海弥生です。

10月も始まり数日が経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか。

健康保険組合連合会で毎年10月を「健康強調月間」として位置付けしています。

健康に働き、ワークライフバランスを実現するためにも、自身の食生活や運動習慣などを見直す機会にしていきましょう。

健康強調月間とは?

先ほども述べたように、健康保険組合連合会で毎年10月を「健康強調月間」として位置付けしています

この「健康強調月間」は1966年にスタートし、国民の健康意識の向上を目的として生活習慣病予防に重点を置いた活動を半世紀以上にわたり展開しているのだそうです。

2024年度の健康強調月間は10月1日〜31日です。

絶賛「健康強調月間」の今、健康に働き続け、笑顔で生活していくためにも、日頃の生活の仕方について見直す機会にしましょう。

参考:けんぽれん-健康強調月間

日常の生活を再確認し、改善する機会にする

健康強調月間に何をするか?

食事の質を再確認

健康的な体を維持するためには、食事の質が重要です。

健康強調月間をいい機会とし、栄養バランスの取れた食生活をもう一度見直してみましょう。

例えば、ランチタイムには手軽に食べられるコンビニ弁当を選ぶことが多いですが、弁当の選び方一つで栄養バランスを向上させることができます。

おにぎりやサンドイッチなどの主食となる炭水化物、ゆで卵やサラダチキン、ハンバーグなどのおかずとなるタンパク質、脂質のバランスに加え、ビタミンやミネラルを含む野菜を意識的に摂ることが、免疫力向上や疲労回復につながります。

日常に取り入れる運動

デスクワーク中心やリモートワークが普及している現在、運動不足は現代社会の大きな課題となっています。

特にデスクワークが多い職業では、座りながら仕事をすることが多く、運動する機会が限られています。

運動不足となりやすいデスクワークやリモートワークでも、お昼休みや小休憩の短時間でもできる運動を取り入れることで、集中力の低下や生産性の低下、肩こりや頭痛などの不調を改善することができます。

1日の中でこまめにストレッチをする、エレベーターではなく階段を使うなど、小さな行動の積み重ねが運動不足を解消する上で大切となってきます。
さらに、ウォーキングや軽いジョギングをする習慣をつけることも、健康維持に効果的な方法です。

メンタルヘルスのケア

心の健康も健康を維持するためには重要視されるポイントです。

体の健康と同様に、心の健康が阻害されると全体的な仕事のパフォーマンスに影響を与えます。

職場でのストレスや家庭での心配事など、現代人が心の負担が少なからずつきものです。

メンタルヘルスのケアには、自分に合ったリラクゼーション方法を取り入れることが大切です。

瞑想や深呼吸、さらには休日に自身の趣味に時間を費やすことは、ストレス解消に効果的です。

仕事とプライベートのバランスを整え、十分な休養を取ることも精神的な健康維持につながります。

休養の重要性

休養の重要性

健康を守るためには、正しい休養をとることが重要です。

特に、忙しい日々の中で、心身のリセットを意識的に行うことが、長期的な健康維持には非常に重要です。

これが疎かになると、仕事や生活においての集中力やパフォーマンスが低下するだけでなく、深刻な健康問題に発展するリスクもあります。

睡眠の質が重要

休養の基盤となるのが「睡眠」です。

質の高い睡眠は、身体の回復と心のリフレッシュを促進し、翌日の活力を守るために必要です。

多くの研究が、十分な睡眠が免疫機能を向上させ、ストレスを軽減し、精神的な健康をサポートすることを示しています。

7~8時間の安定した睡眠が推奨されています。

睡眠の質を向上させるための工夫

質の高い睡眠をとるためには、まず日常の生活習慣を見直すことが必要です。

就寝ぎりぎりまでスマートフォンやパソコンのブルーライトを続けることは、体内時計を乱し、睡眠の質を低下させます。

そのため、できる限り就寝1時間前にはこれらのデバイスの使用を控え、精神をリラックスさせる時間を取るようにしましょう。

リラックスするための具体的な方法として、温かいお茶を飲んで体を温めることや、アロマオイルを使ってリラックス効果を高めることがおすすめです。
カモミールやラベンダーなどのハーブティーはリラックス効果が高く、良い睡眠を導きます。
また、軽い読書や音楽を聴くことで、日々の議論から解放され、心を落ち着かせることができます。

運動と食事も大切

日々の生活習慣も睡眠の質に大きな影響を与えます。

定期的な運動が睡眠の質の向上に良い作用をもたらすことが多くの研究で発表されています。

単に運動不足を解消するだけでなく、体温調節やストレスホルモンの分泌を調整する効果もあり、これが質の良い睡眠を促進します。

おすすめの運動は、ウォーキングやヨガなどの軽い運動で、寝る直前ではなく、日中や夕方の時間帯に行うことがおすすめです。

また、食事の質も睡眠に大きな影響を与えます。

夕食には、消化に時間がかかる脂っこい食べ物や刺激の強いスパイスを摂るよりは、栄養バランスの取れた食事を摂ることが重要です。

豆腐や魚、バナナなどのトリプトファンを多く含む食品は、セロトニンやメラトニンという睡眠ホルモンの生成を助けるために、積極的に摂取すると良いでしょう。

睡眠環境の整備

睡眠の質を高めるためには、快適な寝室環境を整えることも重要です。

寝具の選択や室内の照明は、眠りの質に直接影響を考慮するため、こだわりたいポイントです。

柔らかすぎず、適度な頭のサポートをする枕を就寝時に使用することも良いでしょう。

心のリラックスも忘れずに

心のリラックスも睡眠において重要な要素です。

ストレスや悩みなどが頭の中を駆け巡っている状態であると、寝つきが悪くなることがあります。

そんな時は、簡単な深呼吸法や瞑想を取り入れることで、リラックスしやすくなります。

これらのリラックスリラクゼーション法は、寝る前に心を落ち着けるために効果的です。

ゆっくりとした呼吸を整えることで、副交感神経が整えられ、体がリラックスモードに切り替わりやすくなります。

健康強調月間を職場で活用する

職場においても、健康強調月間は従業員の健康をサポートする良い機会です。

従業員の健康意識を高めるために、健康診断や栄養指導、運動プログラムの育成、健康に対する取り組みを強化できます。

職場での取り組みとして、ランチタイムに健康に良い食事の提供や、職場にフィットネスチャレンジを導入するなどがあります。

また、休憩時間や小休憩にできるストレッチの方法を社内掲示板に貼り出したり、朝食欠食習慣などといった企業独自の習慣を作り、従業員の健康への関心を高めたりすることも有効です。

カロリーが低く、栄養価の高い間食やカフェスペースでドリンクを提供することも、従業員の健康意識向上につながります。

健康強調月間をきっかけに健康的な習慣の見直しを

健康強調月間は、私たちの日常生活で健康の意識を見直し、健康増進へさらに一歩を踏み出すための重要な機会です。

食事、運動、メンタルケア、休養のバランスをとり、全体的な健康の維持・増進をさせることを目指します。

また、職場でも健康に対する取り組みを行うことで、従業員全体の健康を促進し、仕事の生産性や従業員の満足度の向上を取り組むことができます。

10月1日〜31日の健康強調月間をきっかけに、日々の生活に少しずつ健康的な習慣を取り入れて、自分自身の健康を大切にしていきましょう。