京都の開業産業医事務所3選【独立系産業医＋】

こんにちは。産業保健ポータルサイト「さんぽちゃーと」編集部です。

今回の「独立系産業医＋～京都篇～」では、京都府で産業医事務所を開業している先生をご紹介いたします。京都府は、伝統産業から先端技術分野まで幅広い企業が集まり、関西圏の経済・産業の一翼を担っています。そのため、産業医業務に専念して独立開業されている実力派の先生も数多く活躍しています。地域特性に寄り添った密着型サービスを展開する京都府の産業医事務所は、一般的な紹介会社や比較サイトでは出会うことが難しい貴重な存在です。

※本記事の情報は、2025年3月時点の「さんぽちゃーと」編集部リサーチデータに基づいております。

独立系産業医＋とは？
個人で産業医事務所を設立し、病院勤務ではなく、産業医業務に専念している医師を「独立系産業医」と呼ぶことがあります。

独立系産業医は、企業の健康管理や労働衛生の支援に特化したサービスを提供するため、各企業のニーズに合わせた的確な助言を行う「知る人ぞ知る」実力派が多いのが特徴です。

一方で、各先生が自ら事務所を運営しているため、地元に密着したきめ細やかなサポートが期待できる反面、一般的な紹介サイトではなかなか見つけられないケースも少なくありません。

「さんぽちゃーと」では、各地で地域密着型で活動する独立系産業医の先生方を応援すべく、「独立系産業医＋」と題して、各産業医事務所の特徴や強みを専門職ならではの視点で徹底的に調査・紹介してまいります。

独立系産業医＋により、企業や事業者の皆様が、実際に産業医を依頼する際の参考情報として、最適な先生を見つけるお手伝いができればと考えております。

こうした背景を踏まえ、京都府内でも独自の強みを持った産業医事務所が次々と注目を集めています。ここからは、特に注目すべき京都府内の独立系産業医事務所3社について、各事務所の基本情報や特色、さらには担当医の経歴や実績などをご紹介いたします。

合同会社 京都産業医事務所

会社名	合同会社京都産業医事務所​
所在地	京都市下京区木津屋橋通油小路東入南町576-3 IMビル2F
代表者	橋本 惠
会社ホームページ	https://京都産業医.com
対応可能業務	産業医業務全般

• 提供業務: 嘱託産業医として企業の健康管理全般をサポート。50人以上の事業場で必要な産業医選任や、定期健康診断の結果管理、職場巡視、安全衛生委員会への参加、高ストレス者への医師面談などを実施​。社内の健康増進活動やメンタルヘルス研修にも積極的に取り組み、企業と二人三脚で職場環境の改善支援を行っています。

• 事務所の特徴・強み: 京阪神エリアを中心に迅速で専門的な産業医サービスを提供。代表の橋本医師は循環器内科医・産業医として豊富な経験と高い専門性を持ち​、データ分析担当者やメンタルヘルスアドバイザーも擁するチームで企業を総合支援。産業医活動にデータサイエンスを取り入れ、社員の健康データを解析して予防策提案を行う独自サービスも展開しています。

株式会社藤原産業医事務所

会社名	株式会社藤原産業医事務所
所在地	京都市下京区四条烏丸下ル水銀屋町635-2 梓ビル7F​
代表者	藤原 京子
会社ホームページ	https://www.fujiwara-sangyoui.com/
対応可能業務	産業医業務全般/メンタルヘルスサポートケア

• 提供業務: 嘱託産業医サービス全般とメンタルヘルスケア支援を二本柱に提供​。具体的には、定期健康診断の事後フォロー、従業員への健康相談・保健指導、職場巡視、安全衛生委員会出席、長時間労働者や休職・復職者との面談、ストレスチェック対応と高ストレス者フォローなど。また「メンタルヘルスケアサポート」として産業カウンセラー等と連携し、ハラスメントに関する相談対応や各種メンタルヘルス研修も実施しています​。
• 事務所の特徴・強み: 医師である代表自らメンタルヘルスに強い関心を持ち、産業医＋メンタルケアのダブルサポート体制を掲げています。産業医未経験の企業にもわかりやすく支援し、「働く人の未来のために」快適職場づくりに貢献することを理念としています​。対応エリアは関西圏が中心ですが、要望に応じ全国の支店・事業所への訪問も可能で柔軟な対応が魅力です​。

カサイクリニック＆コンサルタント​

事業所名	カサイクリニック＆コンサルタント
所在地	京都市下京区四条烏丸下ル水銀屋町635-2 梓ビル7F​
代表者	葛西 洋介
会社ホームページ	https://www.kasaicc.com/index.html
対応可能業務	産業医業務全般/労働衛生コンサルタント業務

• 提供業務: 産業医・労働衛生コンサルタント業務では、「企業内の産業保健体制構築支援」を重視したコンサルティングを提供しています。具体例として、新規に産業衛生体制を整備する事業場への助言、復職と休職を繰り返す社員への対応策検討、メンタル不調者や主治医の診断書への対処、産業医の指示ばらつき是正、健康診断事後措置の徹底支援など、企業内の産業保健課題の解決を専門的見地から提案。また自身が労働衛生コンサルタント国家資格者でもあるため、作業環境や安全管理面でのアドバイスも可能です。
• 事務所の特徴・強み: 「臨床医×産業医×コンサルタント」のハイブリッドな視点が強みです。代表の葛西医師は形成外科・総合診療・産業医学を横断した経歴を活かし、個人の健康（虫の眼）と組織全体の健康管理（鳥の眼）の双方から課題解決を図ります​。特に「企業自らが理解し管理できる産業保健体制の構築」をモットーに掲げており​、単に目の前の不調者対応だけでなく、社内ルールや体制作りまで踏み込んだコンサルティングを行う点が特徴です。メンタルヘルス対応にも精通し、上場企業での産業医経験から得たノウハウで、他所の産業医がいる企業からのセカンドオピニオン相談も受けています​。対応エリアは京都市内を中心に関西一円。

まとめ

以上、京都府で注目される独立系産業医事務所3社をご紹介しました。京都では、産業医の役割が時代とともに変化し、「法律上の義務を果たすためだけの存在」から、「組織と社員の健康を総合的に支援する戦略的パートナー」へと大きく進化しています。特に、伝統産業とハイテク企業が共存する京都ならではの産業構造に応じて、各事務所が独自の専門性を活かしたサービスを展開している点が特徴的です。

今後ますます産業医に求められるスキルやサービスの多様化が進む中、京都府の独立系産業医事務所がどのような新たな価値を提供していくのか、目が離せません。